King & Princeの髙橋海人(たかはし かいと)が、インスタライブでボカロ(歌声ソフト)のKAITOの名前を出しました。

2026年10月4日の夜、ソロの1曲目「swim?」のリリースを前にひらいた生配信でのことです。

前の日に「KAITO」という名前でソロ活動を始めると発表してから、歌声ソフトのキャラクター「KAITO」と名前もハッシュタグも同じだと、戸惑う声が広がっていました。

 

髙橋海人はボカロのKAITOを「レジェンド」と呼び、それでもこの名前にした理由を話しています。

ところがそのすぐあとから、「知ってて被せてきたんだ」と受け取る声も出はじめました。

さらに10月5日の0時すぎ、「swim?」の配信開始を知らせるKing & Prince公式の投稿には、前の日の告知から外れていた「#KAITO」のタグがまた付いていたんです。

そして同じ10月5日の夜、ボカロのKAITOを手がけるクリプトン・フューチャー・メディアのほうが、先にお知らせを出しました。

発表から1週間がすぎた10月11日の朝も、名前とタグについて、髙橋海人の側の説明はまだ届いていません。

そのあいだに、髙橋海人へ向けた脅しのような投稿が出ていると週刊誌が伝え、ボカロのKAITOのファンからも、やめようと呼びかける声が上がりました。

今回は、髙橋海人が話した名前の理由と、「知ってて被せた」と言われているタグの話を、説明がないまますぎた1週間の動きもあわせて、わかりやすく解説していきたいと思います。


髙橋海人が語った名前の理由

歌声ソフトのキャラクター「KAITO」と名前がかぶっていることを、髙橋海人本人はどう思っているのか、気になりますよね。

10月4日は18時から、4つの場所をリレーしていく生配信が組まれていました。

  1. FAMILY CLUB online(ファンクラブ会員向け)
  2. Instagram
  3. YouTube
  4. TikTok

名前の話が出たのは、18時半からのインスタライブです。

生配信の中身は、10月5日になってオリコンニュースなどが伝えました。

Instagramの配信にはKing & Princeの永瀬廉がサプライズで出て、ソロの始まりを祝ったそうです。

ただ、記事にあるのはソロを始めたきっかけや曲に込めた思いの話で、名前のことやボカロのKAITOに触れたくだりは出てきません。

名前の話は、10月5日の夕方になってSmart FLASHが、「かいともいっぱいいるんだよね」「レジェンドだよね」という言葉とあわせて伝えています。

10月7日にはピンズバNEWSも同じ場面を取り上げ、話し合いをへてこの名前に決まったようだと書きました。

下にまとめた名前の話の前半は、10月4日の夜にネットに出ていたインスタライブの映像から聞き取ったものです。

 

髙橋もかいとも多すぎる

映像の中で髙橋海人は、ソロの名前をどうするか「すごい悩んでた」と話していました。

  • 「髙橋も多いし、かいともいっぱいいるんだよね」
  • 「髙橋は全国でランキング3位だからね」
  • 「周りにはボーカロイドでKAITOさんっていう方もいて」
  • 「もうレジェンド」「ずっと長らくやられていて」
  • 「どういう名前にしようかなみたいな話で、すごい悩んでたんですけど」

聞き取りなので、細かい言い回しは少し違っているかもしれません。

ただ、名前で悩んだ理由のひとつとして、髙橋海人がボカロのKAITOを挙げていたことは、映像ではっきり分かります。

 

全く違う名前も考えていた

映像はここで切れていて、続きは見ていた人の書きとめで伝わっているもの。

ローマ字の「KAITO」にしたのは「かっこよくしたい」という気持ちからだった、と書いた人もいました。

 

事務所にもカイトが3人

映像の中で髙橋海人が「自分の事務所の中だと」と挙げていたのは、「中村海人だったり、まつくだったり」と、Travis Japanのメンバーの名前です。

髙橋海人と同じSTARTO ENTERTAINMENTのグループ、Travis Japanには、「かいと」が3人います。

  • 宮近海斗(みやちか かいと)
  • 中村海人(なかむら かいと)
  • 松倉海斗(まつくら かいと)=愛称は「まつく」

しかも中村海人は、漢字まで髙橋海人と同じ。

「かいと」と名乗るだけでは誰のことか伝わらない場所に、髙橋海人はいたんですね。

それでも全く違う名前にはしなかった、というのがインスタライブでの話でした。

 

キッズダンサー時代の名前説

ファンのあいだでは、もうひとつ別の理由も語られています。

「KAITOはキッズダンサー時代からのダンサーネームで、今の活動の全てはダンスから始まった髙橋海人にとっては自分の原点」という投稿が広がりました。

髙橋海人が事務所に入る前、子どものころからダンスを続けてきたのはよく知られた話です。

ただ、当時どんな名前で踊っていたのかは確かめきれず、インスタライブを見た人たちの書きとめにも、ダンサー時代の名前の話は出てきません。

残っていたのは、「自分の名前を背負いたくて」という言葉のほうでした。


発表から3日間の出来事

King & Princeの髙橋海人が「KAITO」という名前でソロを始めると発表してから曲のリリースまでは、2日とたたないあいだの出来事です。

最初のシングル「swim?」は、作詞作曲からアートワーク、ミュージックビデオまで本人が関わった曲だと発表されていて、2018年にKing & Princeとしてデビューした髙橋海人が、ソロの名義で出す初めての曲。

  • 2026年10月3日 19時ごろ 「KAITO」名義のソロ活動と「swim?」のリリースを発表
  • 10月3日 夜 ボカロのKAITOと名前もタグも同じだという声が広がる
  • 10月4日 昼前 「ほかの書き方もあったのに」という声が大きくなる
  • 10月4日 18時 4つの場所をつなぐ生配信がスタート
  • 10月4日 18時半すぎ インスタライブで名前の理由を話す
  • 10月4日 19時すぎ 東スポWEBが名義の重なりを報道
  • 10月5日 0時 「swim?」の配信開始とミュージックビデオの公開
  • 10月5日 0時3分 King & Prince公式の告知に「#KAITO」がふたたび付く
  • 10月5日 12時すぎ キャンペーンの告知にも「#KAITO」
  • 10月5日 19時すぎ クリプトンが名称とハッシュタグについてお知らせ

 

青いマフラーのKAITOとは

ボカロのKAITOは、札幌の会社クリプトン・フューチャー・メディアが2006年2月に発売した、歌声を作るソフトです。

メロディーと歌詞を打ち込むと男性の声で歌ってくれるもので、パッケージに描かれた青い髪と青いマフラーの青年が、そのままキャラクターとして親しまれてきました。

初音ミクと同じ会社から出ていて、ファンからの愛称は「兄さん」。

2026年2月には、発売から20周年を迎えています。

ファンが作った曲や絵は、「#KAITO」というタグをたどれば見つかるようになっているんです。

 

ほかの書き方もあったのに

発表の翌日のお昼前、ボカロのKAITOのファンが書いたこの投稿が、とくに大きく広がりました。

「こちら」というのは、青い髪と青いマフラーのKAITOのこと。

同じ人はその少し前にも、「小文字にしても良かったじゃないですか」「フルネームかっこいいじゃん」と書いていました。

同じ10月4日の夜には東スポWEBも、「普通気にしない?」というボカロファンの声を見出しにして、名義の重なりを報じています。


知ってて被せたと言われる理由

髙橋海人本人が、歌声ソフトのキャラクターであるボカロのKAITOに触れてくれてほっとしたけれど、引っかかりも残りますよね。

名前の話が出た直後、「名前の件ちゃんとリスペクトを込めて触れたのさすがすぎる」と書いたのは、King & Princeのファン。

「ボカロの方のKAITOさんにもリスペクト持って言及してくれてありがとう」という投稿も出ています。

 

決める前から知っていた?

生配信の前までは、「アイドル本人に悪気は1ミリもないのは分かるけど」と前置きする人もいれば、「大企業なのに被り知らない訳ないし」と、事務所やレコード会社の側を疑う人もいました。

そこへ髙橋海人が、ボカロのKAITOの名前を出したわけです。

しかも映像では、名前で「すごい悩んでた」理由を並べるなかに、ボカロのKAITOが入っています。

名前を決めるときには、もうボカロのKAITOを知っていた、と受け取れる話し方でした。

名前の話が出てまもなく書かれたのが、この投稿です。

「知っててタグも名義も同じものかぶせたんだ」という投稿も続きました。

 

うれしい人と引っかかる人

同じ「レジェンド」の一言が、ある人には心づかいに聞こえて、別の人には知っていて同じ名前とタグを選んだ、と認めた言葉に聞こえています。

ハッシュタグが同じだと、髙橋海人の話題とボカロのKAITOの曲や絵が、同じ場所に混ざって並んでしまうからです。

「レジェンドだと思ってるなら、こんだけ騒がれてるタグ問題には事前に配慮できなかったのか」という声も出ました。

この人は続けて「活動自体を否定してるわけじゃないんだし」とも書いています。

「KAITOって名前の話じゃなくて、タグ被りの問題でしょ?」と書く人も出てきました。

翌5日の夜には、髙橋海人の話をひとつずつ受け止めたうえで、こう書いた人も。


公式のタグは1日で変わった

「#KAITO」というハッシュタグが重なっていることは、髙橋海人の口から聞けたのでしょうか。

10月4日のインスタライブを見ていた人たちの書きとめからは、ハッシュタグについてどう話したのかは、はっきりしませんでした。

ただ、公式の告知は、発表の日と翌日とで、付いているタグが変わっています。

 

10月3日と4日の告知

  • 10月3日 19時ごろ King & Prince公式とFAMILY CLUB onlineの告知=「#swim」「#KAITO」「#髙橋海人」
  • 10月4日 17時すぎ FAMILY CLUB onlineの告知=「#髙橋海人KAITOソロシングルリリース」
  • 10月4日 18時前から19時半 King & Prince公式の告知4本=「#髙橋海人KAITOソロシングルリリース」

FAMILY CLUB onlineは、ファンクラブ会員向けの配信などを行っている公式のサービスです。

発表の日の告知には「#KAITO」が付いていて、翌日の告知には付いていません。

たった1日での変更です。

代わりに使われたのは、本名と「KAITO」と「ソロシングルリリース」をひとつにつないだ長いタグで、これならボカロのKAITOの投稿とは混ざらずに済みます。

「公式さんからタグの発信がありました」と知らせるファンの投稿もあり、生配信の感想にはこのタグが付いていきました。

King & Prince公式の10月4日の投稿は、生配信が終わったあとのお礼まで「#KAITO」なしのまま。

いっぽうレコード会社のユニバーサル ミュージックは、同じ10月4日の案内でも、見出しに「【#KAITO】」と付けています。

 

とはいえ、タグを変えた理由は公式から説明されていません。

騒ぎを受けて変えたのか、「髙橋海人KAITOソロシングルリリース直前生配信」という配信の名前に合わせただけなのかは、外からは分からないまま。

しかも「#KAITO」をもう使わないという発表が出たわけではなく、生配信中のファンの投稿には、新しいタグと並べて「#KAITO」を付けたものも残っていました。

ソフトを出しているクリプトンが言葉を出すのは、このあと10月5日の夜になってから。

 

タグが同じだと何が困る

10月5日の夜、どちらのファンの事情も分かるという人が、ボカロのファンにとってのタグをこう書いています。

「kp」はKing & Princeのこと。

ボカロは曲も絵もファンが作って出すので、タグが、それを見つけてもらうための入口になってきたんですね。


0時の告知でタグが戻った

長いタグに変わったのを見て、ほっとした人も多かったのではないでしょうか。

10月4日の生配信は20時すぎまで続き、King & Prince公式は21時すぎに、お礼の言葉と「このあと10/5 0:00より」配信開始というお知らせを投稿しました。

この投稿に付いていたのも、長いほうの「#髙橋海人KAITOソロシングルリリース」だけです。

ところが、その3時間後に様子が変わります。

 

配信開始の告知に#KAITO

日付が変わった10月5日の午前0時、「swim?」の配信が始まり、ミュージックビデオも公開されました。

King & Prince公式が配信開始を知らせたのは、0時3分。

その投稿の最後に並んでいたのは、「#swim」「#KAITO」「#髙橋海人」という、発表の日と同じ3つのタグでした。

長いほうのタグは付いていません。

レコード会社のユニバーサル ミュージックが0時すぎに出したお知らせも、見出しは「【#KAITO】」です。

 

髙橋海人がボカロのKAITOを「レジェンド」と呼んだインスタライブから、5時間あまりあとの投稿でした。

もっとも、タグを付けているのは公式のアカウントで、髙橋海人本人がどこまで関わっているのかは外からは分かりません。

King & Prince公式は、10月5日のお昼に出したキャンペーンの告知にも同じ3つのタグを付けました。

タグを戻した理由は、10月11日の朝になっても、King & Prince公式からもユニバーサル ミュージックからも説明されていないようです。

 

キンプリのファンも戸惑った

0時10分すぎ、King & Princeのファンのひとりがこう書いています。

生配信のあとには、感想を書くときに「#KAITO」を付けないようにするKing & Princeのファンも出ていました。

「ファンが頑張って別タグ移行しようとしてるのに」という声が上がったのは、そのためです。

 

ボカロのKAITOのファンからは、「名前をKAITOにするなって言ってるんじゃないの」という投稿。

続けて書かれていたのは、20年使われてきた「#KAITO」のタグを公式で使わないでほしい、という訴えです。

求められていたのは名前を変えることではなく、タグを分けることでした。

午前1時すぎには、「KAITOのタグが被ってるから変更して欲しいって話だったのにお互いのコンテンツの下げあいになってますやん」と書く人も出てきます。

曲が世に出たその夜に、どちらのファンも、曲ではなくタグの話をすることになりました。


先に声明を出したクリプトン

King & Prince公式のタグが元に戻ったまま説明もないのは、落ち着きませんよね。

そんななか10月5日の19時すぎ、先に言葉を出したのは、ボカロのKAITOを20年前に発売したクリプトン・フューチャー・メディアのほうでした。

初音ミクの公式アカウントに「クリプトン・フューチャー・メディアよりお知らせ」という投稿が載り、オリコンニュースも同じ日のうちに「見解表明・呼びかけ」と報じています。

 

お知らせに書かれていたこと

お知らせの書き出しは、「KAITO」という名称やハッシュタグについてさまざまな声が届いている、という一文。

  • 同じ名前だと、ハッシュタグの重なりを完全に防ぐのは「仕組み上困難」
  • これからも検索やSNSで、両方の情報が混ざる場面がありそう
  • それぞれのKAITOを応援する人どうし、お互いを尊重してほしい
  • クリプトンは「これまで通り」ボカロのKAITOの情報を発信していく

髙橋海人やKing & Princeの名前は文面のどこにも出てこず、タグを分けてほしいとも、変えてほしいとも書いていません。

伝えていたのは、クリプトンはこれからも「KAITO」のまま発信を続けるということでした。

 

された側が先に、という声

ボカロのKAITOのファンからは、「こっちは変えませんよ。そっちは?」という軽いジャブだと受け取る声も。

いっぽうで、お知らせから1時間あまりたったころ、こう書いた人もいます。

King & Princeのファンのなかにも、「引くのは後出しのこちら側では」と書いた人がいました。

 

髙橋海人の側はまだ無言

クリプトンのお知らせのあと、King & Prince公式のXに、髙橋海人のソロについての新しい投稿は見当たりません。

10月6日の朝の時点では、タグをどうするのかという説明も、髙橋海人の側から聞こえてきませんでした。

その朝には、ボカロのKAITOのファンは言いたいことをこらえて「ハッシュタグの変更してくれたらそれでいい」と言っているのだと思う、という投稿も出ています。

「知ってて被せた」という引っかかりは、髙橋海人の側の言葉を待つしかなさそう。


1週間たっても説明なし

クリプトンのお知らせのあと、髙橋海人の側は何か話してくれたのでしょうか。

お知らせが出たのは10月5日の夜ですから、もう5日あまりがたちました。

10月11日の朝までに出てきたのは、インタビューが1本と、いつもどおりの宣伝だけ。

 

インタビューに名前の話なし

10月6日の18時、Billboard JAPANに髙橋海人のロングインタビューが載りました。

ソロを始めたきっかけや「swim?」の作り方をたっぷり語った記事で、曲については「名刺になるような曲にしたい」と話しています。

ただ、名前を「KAITO」にした理由も、ボカロのKAITOのことも、どこにも出てこないまま。

ページには「PR」の表示があり、聞き手も名前のことはたずねていません。

本人の言葉が出る場はあったのに、名前とタグの話はそこでも聞けなかったんです。

 

レコード会社は同じタグ

同じ10月6日の19時前、ユニバーサル ミュージックはミュージックビデオの再生回数を祝う投稿を出しました。

その最後に並んでいたのは、「#swim」「#KAITO」「#髙橋海人」の3つ。

クリプトンのお知らせから、ほぼ丸1日あとの投稿です。

翌7日のお昼前、Spotifyのプレイリストに選ばれたという知らせにも、同じ3つのタグが付いていました。

いっぽうKing & Prince公式のXは、髙橋海人のソロについては、10月5日のお昼に出したキャンペーンの告知が、確かめられた範囲では最後のまま。

10月10日に出たのは、永瀬廉の映画のBlu-rayとDVDを知らせる投稿でした。

片方はソロの話をしなくなり、片方は同じタグのまま宣伝を続けたことになります。

 

答えるのは誰なのか

10月8日の朝には、こんな疑問を書いた人がいました。

King & Princeのファンのあいだに、説明はレコード会社から出るはずだという見方がある、という話ですね。

ただ、ユニバーサル ミュージックの公式サイトのお知らせは10月5日の配信開始で止まっていて、STARTO ENTERTAINMENTのページにも名前やタグの説明は載っていません。

Smart FLASHは10月7日、King & Princeの会社は永瀬廉と髙橋海人の2人が社長を務めていると紹介したうえで、「高橋さん側は言及していません」という記者の話を載せました。

同じ日のアサ芸プラスには、「なぜ周囲の誰も忠告しなかったのか」という芸能記者の言葉。

どちらも名前を出さない人の話で、髙橋海人の側に問い合わせた答えは、どの記事にも見当たりません。

Xには「これだけ炎上したのに公式では何も出さず」と書く人も出ていて、待たされている時間そのものが、不満のもとになりはじめています。

 

初日に一言あれば

10月8日の夜おそくには、待たされる側の気持ちを書いたこんな投稿も。

「ティアラ」は、King & Princeのファンの呼び名です。

10月10日の朝にも、「髙橋海人側から何もコメントがないのが一番の問題」と書いた人がいました。

「タグは変えません」という答えであっても、言ってもらえれば騒ぎはおさまっていくはず、と続けています。

発表から1週間、引っかかりは「知ってて被せた」ことから「何も言ってもらえない」ことへ広がってきたようです。


荒れた言葉と止める声

説明を待っているあいだに、Xに並ぶ言葉がどんどんきつくなっていったのも、気がかりですよね。

10月8日にはSmart FLASH、翌9日には週刊女性PRIMEが、髙橋海人へ向けた過激な投稿が出ていると伝えました。

ただ、どちらの記事にも、警察が動いたという話や、事務所の見解は載っていません。

 

脅しと受け取れる投稿

週刊女性PRIMEが載せたのは、ボカロのファンとみられるアカウントが、髙橋海人への殺害予告と受け取れるハッシュタグを広めはじめた、というスポーツ紙記者の話。

King & Princeのファンからは、こわい、警察に動いてほしい、という声が集まっているそうです。

Smart FLASHのほうは、過激な投稿がボカロのファンを代表しているわけではなく、書いたのがどんな人なのかも慎重に見たほうがいい、という芸能ジャーナリストの見方を添えていました。

そのタグの言葉を、ここに書き写す気にはなれません。

 

Xをさかのぼると、10月5日ごろ、ボカロのKAITOが歌う2008年の曲の題名を、髙橋海人に向けて書く人たちが出ていました。

人をののしる言葉がそのまま題名になっている、ファンにはよく知られた曲です。

発表の翌日には、髙橋海人のファンに向けて、その言葉を見ても「ビックリし過ぎないようにお願いします」と先まわりして書いた人もいたほど。

10月5日の夜には、KAITOの別の曲をすすめながら、「人を叩いたり嫌な思いさせるための曲じゃないし」「普通にKAITOも喜ばないしやめてくれ〜」と止める人も出ています。

 

週刊誌が伝えたタグがこの題名のことなのかは、確かめきれませんでした。

ただ10月9日には、あおるために使った人たちのせいで、殺害予告と言われても「仕方ない状況に陥ってしまってる」と書いた人がいます。

曲を知らない人の目には、題名であってもなくても、髙橋海人へ向けた言葉にしか見えないからです。

 

事務所のお願いは別の件

STARTO ENTERTAINMENTは10月6日の夜、Xで「SNS等での情報発信に際してのお願い」を出しています。

個人への誹謗中傷や、確かめられていない話を広めることを控えてほしい、という呼びかけです。

ただこれは、契約を解除した別のタレントをめぐる報道についてのお願いで、髙橋海人やKAITOの名前は出てきません。

週刊女性PRIMEによると、King & Princeのファンからは、髙橋海人のことも同じように守ってほしいという声が上がっているそうです。

 

ボカロ側からのお願い

きつい言葉が飛びかうなか、ボカロのKAITOのファンからは、こんな呼びかけも出ていました。

10月6日の夜おそく、週刊誌の記事が出るより前の投稿です。

日付が変わったころには、「わたしに特にできることはないので」と、「swim?」をダウンロードで買ったことを伝える人も。

その投稿は、「もう本当にみんな誹謗中傷ってやめれないのかな」と結ばれていました。

7日の朝には、騒ぎのもとは髙橋海人の側にあるとしながらも、「ティアラの皆さんに罪はない」と書いたボカロのファンもいます。

公式の説明がないままの1週間、やめようと声をかけていたのは、ファンのほうでした。


DAIGOとDaiGoとは違う点

同じ名前の有名人なんてほかにもいるのに、と思った人もいますよね。

ネットでも「DaiGoとDAIGOは問題になっていない」という声が出ていました。

歌手でタレントのDAIGOと、メンタリストのDaiGoという、読み方が同じふたりのことです。

しかしこれには、「それは互いの活動領域が異なるからです」という返事が付きました。

 

互いに「誰?」の三角形

活動する場所が違えば、同じ名前でもお互いを知らないまま。

10月5日の午後には、それを1枚の図にした投稿が広がりました。

並んでいるのは、ボーカロイドのKAITOと、アイドルの髙橋海人、そして音声合成ソフト「CeVIO AI」のトークボイス「タカハシ」。

3つを結ぶ矢印には、どれも「誰?」の文字が添えられています。

髙橋海人がインスタライブで話した「髙橋も多いし、かいともいっぱいいる」は、声のソフトの世界でもそのとおりだったわけです。

 

KAITOには別の書き方がない

発表の翌日の夜には、ボカロならではの事情をこう書いた人がいました。

DAIGOとDaiGoは大文字と小文字で見分けがつきますが、髙橋海人のソロ名義と歌声ソフトのKAITOは、書き方まで同じ大文字の「KAITO」です。

見分けようがありません。

 

同じ動画サイトに並ぶ

「ボカロの名前でしか検索出来ない」というのは、曲も絵も作る人がそれぞれ違っていて、ネットで名前を打ち込んでたどり着くものだということ。

そして髙橋海人の「swim?」のミュージックビデオが公開されたのも、同じネットの上のYouTubeです。

発表の日には公式のYouTubeチャンネルが開設されて予告の映像も公開されていて、10月4日の午前には「今YouTubeでKAITOって調べたら髙橋海人さんが一番上に出てくる」という投稿も出ています。

髙橋海人とボカロのKAITOは、同じ「音楽」の場所で同じ名前を名乗るんです。


ふたりのKAITOのこれから

髙橋海人のソロは、名前の話ばかりが大きくなって、肝心の曲の話がなかなかできませんよね。

そんななか、ボカロのKAITOのファンからはこんな投稿も出ています。

「みんなで仲良くそれぞれの音楽を大切にしていけたらいいね」と書いたKing & Princeのファンもいました。

 

ボカロのKAITOに歌わせてきた作り手の側は、受け止め方が分かれています。

ピンズバNEWSによると、長くKAITOの曲を投稿してきたひとりは、10月4日に自分の曲をすべて非公開にしました。

取材には「誰かを批判したい意図ではなく」、ファンどうしが傷つけ合う様子から離れたかった、と答えたそうです。

反対に、「これからは月1でKAITO新曲を出す事を目標とする」と宣言した作り手も。

 

オリコンニュースによると、「swim?」には「楽しい時も辛い時も楽しく泳いで、いろんな波を上手く越えていこう」という思いが込められていて、ミュージックビデオはマレーシアで3日間かけて撮影されたそうです。

ところが配信が始まった夜、「#KAITO」のタグには、髙橋海人の新曲の話とボカロのKAITOの話が、また一緒に並ぶことになりました。

クリプトンはお知らせの最後に、互いを認め合える「優しいコミュニティ」でいられるよう見守ってほしい、と書いています。

ボカロのKAITOを「レジェンド」と呼んで始めたソロなのですから、タグのほうも、どちらのファンも気がねなく曲の話ができる形に落ち着いてほしいところですね。