ナフサショックで医療品の供給停止…急いで備蓄すべきものまとめ
ガソリンが上がった、食料品が値上がりした——そういうニュースに、私たちはすっかり慣れてしまいましたよね。
「また物価の話か」と流してしまうかもしれませんが、今回はちょっとわけが違うんです。
問題の根っこにあるのは「ナフサ」という石油由来の化学原料で、これが供給危機に陥ることで、私たちの日常生活の想像をはるかに超えたところに影響が出始めています。
具体的に言うと、病院で使う注射器、点滴バッグ、手術用の手袋、そして腎臓病で通院する方が毎週使う透析の回路——これが全部、ナフサからできているんです。
テレビをつければ「直ちに影響はございません」という言葉が繰り返されます。
でも、コロナのときにマスクが消えた直前も、令和の米騒動の前日も、同じことを言っていましたよね。
「大丈夫」という言葉を信じて、痛い目を見た経験がある方も少なくないのではないでしょうか。
この記事では、「本当のところ何が起きているのか」「いつ、何が、どうなりそうなのか」「今のうちに何をしておけば後悔しないのか」を、できる限り具体的にまとめていきます。
まず結論だけ先にお伝えしておくと、今週中に動き始めた人と、来月になってから動き出した人とでは、数ヶ月後に大きな差が出る可能性があります。
目次
今すぐ押さえておきたい優先3品(4月危機に備えて)
難しい話の前に、まず「何を買えばいいか」だけ知りたい方のために、優先度の高い3品を先にお伝えします。
ここで大事にしたい視点が一つあります。
医療資材が逼迫したときに一番怖いのは、「病院に行かざるを得ないのに、家庭で感染リスクをさらに上げてしまう」という状況です。
透析・がん・糖尿病・妊婦など、定期的に医療機関と関わらざるを得ない方がいるご家庭では、特にこの視点が重要になります。
以下の3品は、「家庭で自分たちを守る力を高める」という観点で選んでいます。
「詳しい話は後で読む」という方も、ここだけは確認しておいてください。
【第1位】使い捨て手袋(ニトリル製・ポリエチレン製)……医療用手袋が品薄になったときの代替として、在宅介護・衛生管理・食事介助に幅広く使えます。透析患者やがん患者のいるご家庭では特に重要で、100〜500枚入りのまとめパックを家族3〜6ヶ月分を目安に確保しておきましょう。
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【第2位】アルコール消毒液・消毒用ウェットティッシュ……病院での院内感染リスクが高まる可能性がある中、外から家庭に持ち帰る病原体から家族を守る基本装備です。500ml×10本程度からスタートすると安心できます。
すでにネット上では納期未定になっているみたいですよ。
ついに高級アルコールや二価アルコールが納期未定になった…
上流が原料止めたからどうにもならん
発注しても在庫分すら出てこない
(たぶん奪い合いが起きてる)中間誘導体がありません
化粧品や洗剤、外用医薬品、食品添加物…
終了のお知らせです— 新垢メタスラ(ベンツマン@株式板) (@Benzman_TAKE2) March 30, 2026
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【第3位】常備薬ミニセット(解熱鎮痛薬・胃薬・整腸剤など)+食品保存袋……病院受診が遅れたときに自宅で症状をコントロールするために、解熱鎮痛薬(アセトアミノフェン系)・胃薬・整腸剤をひとまとめにしておくと安心です。食品保存袋は薬や衛生用品の管理にも使えるので、あわせて確保しておきたいアイテムです。
「これだけ?」と思うかもしれませんが、病院に行きにくくなったときに家庭で自分を守れるかどうか——その差を生むのが、この3点の有無だったりします。
詳細な備蓄リストは後半にまとめていますが、まずはここから動き始めてみてください。
ホルムズ海峡封鎖、その本当の意味
2026年2月末、米国とイスラエルによるイラン攻撃をきっかけとして、イラン革命防衛隊がホルムズ海峡を事実上封鎖しました。
ホルムズ海峡というのは、ペルシャ湾とオマーン湾をつなぐ幅わずか40〜50kmほどの水道です。
ここを毎日約120隻のタンカーが行き交い、世界の石油輸送の約2割がこの場所を通過しています。
まさに「海の咽喉部」と呼ばれる場所が、今ほぼ機能不全に陥っている——そう聞くだけで、ただ事ではないと感じませんか?
機雷の敷設、船舶への攻撃警告、無人艇やドローンによる威嚇……あらゆる手段で通航が妨げられています。
一部のタンカーは位置情報(AIS)をオフにして強行突破したり、「200万ドルを払う」という条件付きで通過しているという報告も出ているほどです。
3月12日には、イランの新最高指導者であるモジタバ・ハメネイ師が「封鎖継続を徹底抗戦の手段として使う」と声明を発表しました。
封鎖はすでに4週目に突入しており、米軍が一部の機雷敷設船を破壊したとの報道はあるものの、完全な通航再開には程遠い状況が続いています。
3月下旬には高市首相が重要物資への対応強化を指示しましたが、SNS上では「韓国はとっくにロシア産ナフサを緊急確保しているのに、日本は対応が遅すぎる」という批判の声が目立っています。
正直、こういった声が上がるのもわかる気がします。
なぜ「原油が余っていても」ナフサが危ないのか
「原油の国家備蓄は約254日分あるんでしょ? だったら大丈夫じゃないの?」
そう思う方の気持ち、すごくよくわかります。
確かに、燃料としての原油の備えは相応にあります。
3月26日から国家備蓄の放出も始まり、民間備蓄義務量の引き下げも実施されました。
赤沢経産相は「代替輸入と国内精製で約4ヶ月分の確保が可能」と繰り返しています。
でも、よく読んでほしいのは「これは主に燃料(ガソリンなど)の話」だという点です。
石油化学原料として使われる「ナフサ」の国家備蓄は、事実上ゼロです。
民間在庫はどのくらいかというと、業界推計で約20日分程度しかないとされています。
原油は半年分ある。でもナフサは3週間で底が見える。
この非対称性こそが、今の危機の核心なんです。
「じゃあ備蓄原油からナフサを増やせばいいじゃないか」という話もあります。
確かに、原油を精製するとナフサも取り出せます。
ただ、国内の精製設備はもともと燃料向けが優先されており、ナフサ増産に回せる能力には限界があります。
試算では「備蓄原油から国内でナフサを製造できたとしても、最大65日分程度」とされています。
しかも、日本が輸入するナフサの45〜70%は中東(UAE・クウェートなど)由来で、その多くがホルムズ海峡を経由します。
封鎖が続く限り、代替調達先を探しても中東産の急減を即座に補える規模の供給元は限られているのが実情です。
経産省によると、非中東からの調達でナフサ約2ヶ月分の確保が見込まれているとのことですが、輸送コストと保険料の高騰でナフサ価格はすでに66%急騰しています。
「解決策はある。でも今すぐには効かない」——これが現状の正直な評価ではないでしょうか。
ナフサ→エチレン→プラスチック、この流れが止まると何が消える?
ここでちょっとだけ、化学の話をさせてください。
難しくないので、安心してください。
まず大事な流れを一文でお伝えすると、「ナフサ→エチレン→プラスチック→医療用品」という連鎖で、私たちの医療が支えられています。
ナフサを高温で分解すると「エチレン」というガスが生まれます。
このエチレンからポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)、塩化ビニール(PVC)などが作られ、そこから私たちの身の回りのあらゆるプラスチック製品が生まれています。
そして医療現場で使う製品の多くが、このエチレン由来のプラスチックでできているんです。
具体的には、こういったものが該当します。
・点滴バッグと輸液セット(PE・PP製)
・使い捨て注射器とシリンジ(PP製)
・手術用・検査用の使い捨て手袋
・人工透析の回路・膜・チューブ
・カテーテルや廃液容器
・内視鏡・ペースメーカーなどの滅菌に使うEOガス(エチレンオキサイド)
これらすべてが、ナフサが止まれば連鎖して止まります。
コロナのマスク不足は「縫製工場の製造能力が追いつかない」という問題でした。
でも今回は次元が違います。
原料の「分子」そのものが届かない、という根本的な詰まりが起きているんです。
お金を積んでも、エチレンがなければ点滴バッグは作れません。
国内の化学メーカーはすでにこの問題を深刻に受け止めており、2月のエチレン生産量は前月比23%減で過去最低を更新したという報告も出ています。
「ネットで騒いでいるだけでしょ」と思っていた方にも、この数字は刺さるのではないでしょうか。
透析患者34万人に迫る、現実のタイムリミット
このナフサ問題で最も深刻な影響を受けるのが、透析患者さんたちです。
2024年末時点の日本透析医学会の統計によると、国内の慢性透析患者数は約33万7,000人。
週3回、1回4〜5時間の血液浄化が標準的な治療で、毎回「ダイアライザー(人工腎臓膜)」「血液回路」「チューブ」「シリンジ」などの使い捨て製品を全量使い切ります。
これらはすべて、ナフサ由来の樹脂でできています。
感染防止のため再利用はできません。
年間のダイアライザー消費量だけで、5,000万本を超えるとも言われています。
多くの透析施設はSPD方式(使った分だけ即座に補充する仕組み)を採用しているため、手元在庫は数日〜1週間分程度しかありません。
さらに問題なのが、これらの製品の多くがタイやベトナムの工場で生産されていることです。
ホルムズ封鎖による原料不足の影響が東南アジアの工場にも波及しており、国内シェアが5割を超える企業の関係者から「早い場合は4月半ば以降、遅くとも夏ごろには国内への出荷が困難になる」との情報も出ています。
透析が止まれば、高カリウム血症や心不全、尿毒症症状が数日以内に急性悪化し、命に直結します。
「透析患者は高齢者が多いから……」という冷めた声もSNS上で見受けられますが、現役の医師や看護師からは「命に関わる話だ」という強い反発の声が上がっています。
私も正直、その冷淡な反応には驚かされました。
透析だけじゃない…糖尿病・がん・妊婦も危機にさらされる
透析患者さんだけが問題ではありません。
糖尿病で治療中の方は現在、日本に約552万人いるとされています(厚生労働省患者調査・2023年)。
毎日のインスリン注射や血糖測定に使う注射器・針・センサー部品の多くがPP・PEなどのプラスチック製です。
これらが供給不足になれば血糖管理が崩れ、急性高血糖(ケトアシドーシス)や合併症の悪化につながります。
しかも、透析患者の約4割は糖尿病性腎症が原疾患です。
つまり糖尿病患者が透析患者と重複しているケースも多く、二重に影響を受ける可能性があるんです。
がん患者さんは年間約99万人が新たに診断されており(全国がん登録・2023年)、化学療法の多くは点滴・輸液セットを使った投与です。
スケジュール通りの治療が受けられなくなれば腫瘍の進行が加速し、生存率にも影響します。
妊婦さんの場合、分娩時の手袋・滅菌資材・点滴バッグは「あって当たり前」の必需品です。
妊娠合併症への即時対応が遅れれば、母体と胎児の命に直結するリスクがあります。
医療崩壊はドミノのように連鎖します。
最初に弱い部分が崩れ始め、次第に医療資源全体が圧迫されていく——この「ドミノ効果」こそが、専門家が最も懸念しているシナリオです。
「自分には関係ない」と思える人が、実はほとんどいないのではないでしょうか。
化学メーカーはすでに「予防的減産」を始めている
「業界が動き始めている」というファクトは、多くのメディアで正面から取り上げられていません。
でも現実は、すでに動いています。
国内にあるエチレン生産設備は12基ありますが、そのうち少なくとも半数程度が「予防的減産」に入っているとされています。
三菱ケミカル(茨城・鹿島)、出光興産(千葉・徳山)、三井化学(千葉・大阪)、旭化成・三菱ケミカルの共同設備(水島)——名立たる化学メーカーが揃って減産に踏み切っているんです。
「原料枯渇による完全停止を避けるための先手」と説明されていますが、裏を返せば「このまま何もしなければ設備が止まる」という見立てがあるからこそ、動いているということですよね。
石油化学工業協会は3月17日の声明で「現時点で直ちに供給困難となる状況ではない」と発表しています。
ポリエチレン・ポリプロピレンなどの主要製品の在庫は「全体で約2ヶ月、主要品目で3.5〜4ヶ月程度」とのこと。
でも、この声明の末尾に「ペルシャ湾の船舶の安全な通航回復を強く求める」という一文が入っています。
業界団体の声明にこんな政治的メッセージが盛り込まれるのは、異例のことです。
業界自らが先行きを本気で心配しているからこそ、こういった言葉が出てくるのではないでしょうか。
さらに信越化学工業は塩化ビニール樹脂を4月1日出荷分から+30円/kg値上げを発表済みで、三菱ケミカルグループも紙おむつ向け原料の値上げを発表しています(日経3月26日報道)。
「公式は大丈夫と言っている。でも現場では減産・値上げが進んでいる」——この温度差こそが、今を読み解く最大のヒントだと感じます。
4月・5月・夏、フェーズ別に何が起きるか
「で、実際いつからヤバくなるの?」というのが、みなさん一番知りたいところですよね。
現時点の情報をもとに、フェーズ別に整理してみましょう。
今〜3月末:予兆フェーズ
物理的な欠品はまだ表面化していません。
ただし、歯科用の局所麻酔容器や一部の検査キットで納期遅延が始まっており、化学メーカーの予防的減産も進行中です。
「業界は表向き大丈夫と言いながら、水面下で在庫調整に入っている」フェーズと言えます。
4月:綱渡りフェーズ
信越化学の塩化ビニール値上げが4月出荷分から適用されます。
EOガス(エチレンオキサイド)の供給制限も始まる見通しで、内視鏡・カテーテル・ペースメーカーなどの滅菌工程がボトルネックになりかねません。
医療現場のコスト増と資材調達困難が同時進行する、かなり厳しい月になりそうです。
5月:本格影響フェーズ
ここが最大の山場です。
三菱ケミカル鹿島、出光興産千葉・徳山、三井化学千葉・大阪など、主要エチレン設備の定期整備が5月に集中します。
減産中の設備がそのまま整備に入れば、エチレン生産量が30〜50%落ち込むとの予測も出ています。
点滴バッグ・注射器・手袋・透析回路の生産が一気に落ち込み、医療現場での実害が顕在化しやすくなります。
6〜8月:最悪シナリオの入口
封鎖が長期化した場合、「選別診療」が現実の選択肢として浮上しかねません。
手術の延期・制限、透析回数の削減、救急でのトリアージ強化——医療現場が患者を選ばざるを得ない状況です。
一部のアナリストは「超過死亡リスクの増加」や「医療崩壊のドミノ効果」への懸念を口にしており、正直、これには驚かされました。
楽観的な要素がゼロではないことも付け加えておきます。
国際圧力の強化、代替航路の活用、各国政府の外交交渉によって状況が好転する余地は残っています。
ただ、イランの新指導者が「封鎖継続」を明言している以上、早期解決を前提に動くのはリスクが高すぎると感じます。
影響が出るものと出ないものを正確に仕分け
SNSではこの問題をめぐって「トイレットペーパーも消える」「ペットボトルの水も買えなくなる」といった情報が飛び交っています。
パニックに乗っかるのは損なので、正確に仕分けをしておきましょう。
慌てなくていいもの
トイレットペーパー・ティッシュは、原料の約60%が古紙で、残りも北米・東南アジア産のパルプが中心です。
中東への依存度は低く、日本家庭紙工業会は「在庫は十分」と明言しており、パニック買いさえなければ棚が空くことはまずないでしょう。
ペットボトルのPET樹脂は、エチレンとは別の製造プロセスから作られます。
キャップやラベルへのコスト転嫁は起こりえますが、飲み物そのものが棚から消える可能性は低いです。
先に確保しておきたいもの
以下は価格高騰と品薄のリスクが確実に高まっています。
・レジ袋・ゴミ袋(45L・30Lなど)
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・食品用ラップやジップロック・保存袋
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・弁当容器・惣菜トレー・刺身パック
・シャンプーや洗剤・ボディソープのボトル本体
・紙おむつ・生理用品の包装材
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野菜・卵・パンなどの食料品も、包装材コストと運送費の両方が上昇することで10〜30%程度の値上がりが予測されています。
「まだ店頭価格が上がっていないから大丈夫」という判断が、最も危ないタイミングかもしれません。
家族構成別・無理なく始める備蓄リスト
では、私たちが家庭でできることを具体的に整理していきます。
「まとめ買い」というより、無理なく3ヶ月分からスタートするイメージで考えてみてください。
パニックせず、ローリング(使いながら補充する)で続けることが大切です。
【衛生管理の味方】使い捨て手袋とアルコール消毒液
ニトリル製・ポリエチレン製の使い捨て手袋は、日常の衛生管理・介護・食事補助に幅広く使えます。
100〜500枚入りのまとめパックを、家族構成に応じて3〜6ヶ月分を目安に確保しておきましょう。
アルコール消毒液・消毒用ウェットティッシュは、院内感染が増加したときに家庭内の感染防止ラインを自分たちで守る基本装備です。
500ml×10本程度から始めると安心できます。
【食品保存と衛生のダブル活用】ラップ・保存袋・ゴミ袋
食品用ラップ・ジップロック・保存袋はエチレン直撃商品の代表格です。
食品保存だけでなく衛生管理にも使えるので、在庫があるうちに無理のない範囲でまとめておきましょう。
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大型ゴミ袋(45L・30L)は廃棄物管理を通じて感染防止にも間接的に関わります。
生活衛生の観点からも、早めに備えておきたいアイテムです。
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【感染防止ライン】不織布マスク
マスク本体の不織布素材への直接影響は小さいですが、物流コストの上昇で価格が上がり始めています。
50枚×10箱程度が目安です。
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【いざというときのミニ救急セット】常備薬と体調管理グッズ
病院の受診が遅れる事態に備えて、解熱鎮痛薬(アセトアミノフェン系・イブプロフェン系)・胃薬・整腸剤・消毒液・絆創膏を一式そろえておきましょう。
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市販の救急セットをベースに不足分を補う形でも十分です。
体温計・血圧計・パルスオキシメーター(血中酸素測定器)は、「病院に行くべきかどうか」の判断基準として実際の場面で役立ちます。
特に呼吸器症状が気になる方には、パルスオキシメーターを一台持っておくことをおすすめします。
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【包装コスト転嫁が確実】紙おむつ・生理用品
中身は紙系素材ですが、包装材の高騰が確実で値上げ発表が相次いでいます。
3ヶ月分程度を目安にストックしておくと安心です。
全体のコスト感は、大人2人+子ども1〜2人+高齢者1人の世帯で1.5〜3万円程度が目安です。
パニック買いや買い占めは周囲に迷惑をかけるだけでなく、本当に必要な方に届かなくなるリスクもあります。
「ローリングストック(古いものから使いながら補充していく)」の考え方で、無理なく継続的に備えるのが正解だと思います。
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物より先に「今週やるべきこと」
備蓄品を揃えることと同じくらい——あるいはそれ以上に重要な行動があります。
物は後から買い足せますが、医療の機会を逃してからでは取り返しがつかないこともあるんです。
今週中に歯の治療を予約する
歯科用局所麻酔薬の容器も包装材もエチレン由来で、供給制限が長期化すると真っ先に影響を受けやすいとされています。
「そのうちやろう」と後回しにしていた虫歯・歯周病・定期検診の優先度を今すぐ上げてみてください。
持病がある方は処方薬の追加を相談する
主治医に現状を正直に伝えて、2〜4週間分の追加処方を相談してみましょう。
状況を説明すれば、応じてもらえるケースもあります。
A4一枚の「病歴シート」を今日作る
緊急搬送時や、いつもの病院が機能しなくて別の医療機関にかかるとき、この一枚があるかどうかで対応のスピードがまったく変わります。
血液型・常用薬の名称と用量・アレルギーの有無を整理して、防水ケースに入れておくだけで十分です。
最近は「A4病歴シート テンプレート 無料」で検索するとすぐ使えるフォーマットが見つかりますので、ぜひ活用してみてください。
透析患者を抱えるご家族は今すぐ体制を整える
透析が止まれば、数日以内に命に関わります。
近隣の透析施設を最低3ヶ所リストアップして、いずれかが機能停止した場合の転院先を事前に確認しておきましょう。
食事管理のローテーションや、低カリウム食品のストック(缶詰野菜・梨や林檎の缶詰など)もあわせて準備しておくと安心です。
「病院に行かない体」を今日から意識する
手洗い・うがい・バランスの良い食事・予防接種・適度な運動——地味に見えますが、医療資材が逼迫した社会では「病院のお世話にならない体」が最強の個人防衛策になります。
「そんなの知ってる」と思う方ほど、実際にはできていないことが多いのではないでしょうか。
「直ちに影響なし」という言葉の正しい読み方
政府や業界団体の公式発表を、改めて冷静に読み解いてみましょう。
厚生労働省は「現時点では医療用品の安定供給に直ちに支障をきたす状況ではないが、長期的に注視する」というスタンスです。
経済産業省は「代替輸入と国内精製で約4ヶ月分の確保が可能」との見通しを示しています。
石油化学工業協会も「直ちに供給困難な状況ではない。在庫は2〜4ヶ月程度」と発表しています。
ここで注意してほしいのは、「直ちに」「現時点では」という言葉が必ず前置きになっている点です。
つまり、この先については何も保証していません。
一方で現場では何が起きているかというと——化学メーカーの半数が予防的減産に入り、信越化学が値上げを発表し、三菱ケミカルが紙おむつ向け原料の値上げを打ち出し、クリニックでは「手袋が高くて点滴が赤字」という悲鳴が上がっています。
政府が「大丈夫」と言っている傍らで、企業は静かに動いているんです。
このギャップを冷静に読めるかどうか——それがパニックにもならず、かつ無防備にもならない、正しい姿勢ではないでしょうか。
コロナのときにマスクが消えた直前も、令和の米騒動の前日も、棚が空になるまで「十分な在庫がある」とアナウンスされていました。
あのとき少し早く動いた人は不便を感じなかった。
そうでなかった人は、何週間も困り続けた。
今回のナフサ問題は、その比ではない規模になりうる可能性があります。
使い捨て医療用品が本当に不足すれば、お金があっても手に入らない状況が来るかもしれません。
病院が資材不足で機能を縮小すれば、必要なときに医療を受けられない方が出てくる可能性もあります。
この記事を読んだあなたへ、最後に一つだけ
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
「なんとなく不安だけど、自分には関係ないかな」と思っていた方が、少しでも「これは他人事じゃないかもしれない」と感じてくれたなら、この記事を書いた意味があります。
ただ、一つだけ正直に言わせてください。
情報を知っただけでは、何も変わりません。
コロナ禍の初期、「マスクが不足するかもしれない」という情報は確かに出ていました。
でも多くの人は「まだ大丈夫だろう」と動かず、気づいたときには棚が空になっていましたよね。
令和の米騒動だってそうです。
「おかしいな」と感じてから動いた人は間に合い、「まだ発表がないから」と待った人は何週間も苦労した。
今回も、同じ構図が繰り返されようとしています。
違うのは、今度の問題がマスクや米とは比べ物にならないくらい、医療の根幹に関わっているという点です。
「お金を出せばなんとかなる」が通用しない状況が来たとき、後から備えようとしても手遅れになります。
だからこそ、この記事を読み終えた今この瞬間に、できることを一つだけ始めてほしいのです。
スマホでドラッグストアの在庫を確認するでも、歯医者に電話を入れるでも、家族に「こんな話があるよ」と共有するでも、なんでもいい。
小さな一歩が、数ヶ月後の「備えておいてよかった」に変わります。
その一歩を、今日踏み出せるかどうか——それだけが、あなたと家族を守れるかどうかの分かれ目になるかもしれません。
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