2026年2月25日から26日にかけて、マンガワンで連載中だった漫画『常人仮面』の電子書籍が、突然Kindleや小学館eコミックストアから姿を消しました。

検索しても結果はゼロ。購入もできない。

何の事前告知もなく、出版社からの説明も一切なし。

そしてこの「サイレント停止」が起きたのは、堕天作戦の作者・山本章一氏による教え子への性加害が判決で認定された、わずか5日後のことでした。

「常人仮面の原作者は山本章一なのではないか」。

以前からネット上でささやかれていたこの疑惑が、Kindle停止という形で「答え合わせ」されたと、SNSでは受け止められています。

同時に浮かび上がったのが、何も知らされないまま山本氏とタッグを組まされていた可能性のある作画担当者の存在です。

この記事では、常人仮面をめぐる別名義疑惑の全貌、Kindle停止の詳細、そして巻き込まれた作画者の悲劇まで、今わかっていることを徹底的に検証していきます。

そもそも常人仮面とはどんな作品か

まず、常人仮面を知らない方のために簡単に紹介しておきます。

『常人仮面』は小学館のマンガアプリ「マンガワン」で連載されていた作品で、原作は「一路一(いちろ はじめ)」名義、作画は鶴吉繪理(つるよし えり)氏が担当しています。

紙の単行本は全12巻が刊行されており、最終巻は2026年2月19日に発売されたばかりでした。

 

常人仮面Kindle停止でバレた?山本章一の別名義疑惑を徹底検証

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つまり、最終巻の発売からわずか1週間で電子版が消滅したことになります。

 

作画を担当した鶴吉繪理氏は、以前に集英社のヤングジャンプで『ブルーフォビア』を連載していた実力派の漫画家です。

シリアスとギャグのバランスに定評があり、読者との距離が近いスタイルで知られていました。

この鶴吉氏が、今回の事態にどう巻き込まれたのか。

それは後ほど詳しく触れます。

「一路一=山本章一」説の根拠を整理する

常人仮面の原作者「一路一」と、堕天作戦の作者・山本章一氏が同一人物であるという疑惑。

この説がネット上でほぼ確定視されている根拠を、ひとつずつ整理していきます。

根拠①:山本氏本人の「別名義発言」

最も直接的な根拠がこれです。

山本章一氏は過去に、「別名義で原作を手がけている」という趣旨の発言をしていたことが確認されています。

この発言自体は判決前からXや5chで知られており、「あの別名義って何だろう?」という推測は以前から存在していました。

それが判決後に一気に掘り返され、「常人仮面の一路一がそれだ」と結びつけられた形です。

 

根拠②:担当編集者が同一人物

これがかなり決定的な根拠です。

『堕天作戦』の担当編集者と、『常人仮面』の担当編集者が同じ人物だったのです。

小学館マンガワン編集部に所属するこの編集者は、堕天作戦では山本氏と密接に関わり、2021年のLINEグループでの和解交渉にも参加していた人物。

連載終了後も山本氏と個人的にランチに行くほどの親密な関係を続けていたことが確認されています。

その同じ編集者が常人仮面も担当していたという事実は、「同一人物でないならなぜ同じ編集者なのか」という疑問を強烈に裏付けるものです。

 

根拠③:作風の類似性

堕天作戦と常人仮面の物語構造やテーマの類似性を指摘する声も多数あります。

細かいストーリー分析はここでは省きますが、Xや5chでは「読み比べれば原作者が同じなのは明らか」という指摘が相次いでいます。

 

根拠④:判決直後のKindle停止というタイミング

そして何より、判決からわずか5日後に電子版が停止されたというタイミングそのものが、最大の「状況証拠」になっています。

もし「一路一」が山本章一氏とまったく無関係の人物だったなら、堕天作戦の判決と同時に常人仮面の電子版を停止する理由がないはずです。

SNSで「答え合わせ完了」という言葉が一瞬で広まったのは、こうした根拠が積み重なった結果です。

Kindle停止の詳細と「サイレント対応」の異常さ

常人仮面の電子版停止は、2月25日夜から26日朝にかけて一斉に行われました。

Amazon Kindle、小学館eコミックストア、BookLiveなど、主要な電子書籍プラットフォームで検索結果がゼロに。

購入も再ダウンロードもできない状態になりました。

マンガワンアプリ内では一部ユーザーがまだ閲覧できるという報告もありますが、新規購入はすでに不可能です。

問題は、この停止が何の事前告知もなく行われたということ。

小学館からの公式コメントはゼロ。

誰の判断で停止されたのか(出版社なのか、Amazonなのか、作者本人なのか)も公表されていません。

最終巻が発売されてからわずか1週間。

買ったばかりの読者、続きを楽しみにしていた読者に対して、一言の説明もなく作品が消えたのです。

 

SNSではこの「サイレント停止」が「証拠隠滅」「ダメージコントロール」として激しく批判されています。

「確定したから消した」「読者に対する説明責任はないのか」「最終巻買った人はどうなるんだ」。

同じ日に担当編集者が出演予定だったBSテレ東の漫画番組が当日延期になったことと合わせて、「小学館が慌てて火消しに動いている」という印象が決定的になりました。

常人仮面は絶版になるのか

では、常人仮面は今後どうなるのか。

現時点(2月27日)でわかっていることと、今後の見込みを整理します。

電子版:事実上の絶版

主要電子書籍ストアから完全に消えた以上、電子版は事実上の絶版状態と言っていいでしょう。

再配信される見込みは現時点ではほぼゼロです。

同一人物説がここまで広まった以上、仮に別人だったとしても(その可能性は極めて低いですが)、再配信は「加害者の作品を復活させた」と受け取られるリスクが高すぎます。

 

紙の単行本:まだ買えるが…

一方で、紙の単行本は2月27日現在、Amazonや楽天ブックスなどの通販サイトで全12巻がまだ購入可能です。

重版がかかっている様子はなく、在庫が切れ次第終了になる可能性が高い。

ネット上では「電子だけ切って紙は在庫限り販売→自然消滅を狙っている」との見方が主流で、「姑息だ」「中途半端な対応」とさらなる批判を浴びています。

小学館が紙版も含めた完全絶版・回収に踏み切る可能性はゼロではありませんが、現時点では動きがない状態です。

ただし、被害者側から「出版社の隠蔽責任」を問う追加提訴の可能性も指摘されており、状況次第では紙版の回収に踏み切らざるを得なくなるかもしれません。

 

堕天作戦との「不均衡」

ここでもうひとつ、多くの人が怒っているポイントがあります。

小学館関与の常人仮面は電子版が停止された一方で、山本氏が個人出版(KDP)で販売している『堕天作戦』全7巻はKindleで今も購入可能なのです。

しかもKindle Unlimited(読み放題)の対象にすらなっている。

 

つまり、小学館は自社のリスクだけ回避し、加害者本人が直接利益を得る販路はそのままということ。

「自分たちの火消しだけして、加害者の収入源には手を出さないのか」という批判が殺到しているのは、至極もっともな反応でしょう。

巻き込まれた作画者・鶴吉繪理氏のショック

この問題で、見落としてはいけない「もうひとりの被害者」がいます。

常人仮面の作画を担当した鶴吉繪理氏です。

 

2月26日の朝7時23分頃、鶴吉氏はXでこう投稿しました。

「とても、ショックだ………酷い、悲しい…」

作品名も人名も一切出さない、感情だけの短い投稿。

この投稿は瞬く間に拡散され、閲覧92万超、いいね2300超に達しています。

 

投稿のタイミングは、常人仮面のKindle停止がXで広まった直後。

ネット上のほぼ全員が「作画者は原作者の素性を知らされていなかった」と見ています。

その根拠はいくつかあります。

まず、投稿のトーン。

もし事前に知っていたなら、ここまでストレートなショック表明はしないだろうという見方が圧倒的です。

また、担当編集者が2021年の和解交渉で「150万円で口止め+連載再開」を提案していた事実を考えると、作画者にすら真相を隠していた可能性は十分にある

「売上見込みの良い原作」としか説明せず、鶴吉氏とタッグを組ませたのではないか。

この「隠蔽の犠牲者」説が、ネット上では主流になっています。

 

鶴吉氏はヤングジャンプでの連載経験もある実力派の漫画家です。

常人仮面の12巻を描き上げるまでには、膨大な時間と労力がかかっているはず。

それが、原作者の素性を隠されたまま連載し、最終巻発売からわずか1週間で作品を奪われた

しかも出版社からの説明は一切ない。

 

SNSでは「鶴吉先生のショック投稿を見て泣いた」「完全に巻き添えの被害者」「小学館は作画者に賠償すべき」という声が続々と上がっています。

「作画者救済を求めよう」という読者運動も2月26日夜から活発化しており、小学館に対する「二次被害の責任論」が新たな炎上軸になりつつあります。

なぜ小学館は山本氏に別名義で仕事を回し続けたのか

ここまでの事実を並べると、当然浮かぶ疑問があります。

「なぜ小学館は、性加害の事実を知りながら(あるいは知り得る立場にいながら)、山本氏に別名義で仕事を回し続けたのか」

 

時系列を整理してみます。

2020年:山本氏が児童ポルノ事件で有罪。堕天作戦が休載に。

2021年5月:担当編集者が被害者との和解交渉に直接参加。

2022年10月:堕天作戦がマンガワンで連載終了。

その後:山本氏が「一路一」名義で常人仮面の原作を担当。担当編集者は同じ人物。

2025年11月:担当編集者が山本氏とのランチをSNSに投稿。常人仮面のPRも積極的に実施。

 

この流れから読み取れるのは、堕天作戦が終了した後も、担当編集者と山本氏の関係は途切れることなく続いていたということです。

しかも別名義で新たな仕事を回し、SNSでPRまでしていた。

なぜそこまでしたのか。

ネット上ではいくつかの考察が出ています。

最も多いのは「売上優先の編集者魂」という見方で、堕天作戦でWEB漫画総選挙3位を取った実績のある作家を手放したくなかったという分析です。

担当編集者は「熱血タイプ」として知られ、過去のインタビューでも山本氏の作品を絶賛していました。

「作品愛が暴走した結果、犯罪すらカバーする関係にエスカレートした」という指摘もあります。

 

もうひとつの見方は、「組織ぐるみの隠蔽」

担当編集者が個人の判断でここまでの行動を取れるとは考えにくく、編集部や上層部の了承があったのではないかという説です。

2021年のLINE和解交渉で150万円を提案するという行為は、編集者一人の独断では難しいレベルだという指摘はもっともでしょう。

 

いずれにせよ、結果として被害者・作画者・読者のすべてを裏切る形になったのは紛れもない事実です。

小学館がこの点について何の説明もしていないことが、疑惑をさらに深めています。

小学館の沈黙は何日続くのか

2月27日現在、小学館は本件について公式コメントを一切出していません

判決から7日、Kindle停止から約36時間が経過した今も、沈黙は続いています。

 

問い合わせフォームやSNSへの抗議は数百件規模で殺到しているとみられ、ネット上では「小学館内部はパニック状態では」という推測も出ています。

「声明を出すのか出さないのか」「出すとしたらいつ、何を言うのか」に注目が集まっており、声明の内容次第でさらなる炎上が起きる可能性も指摘されています。

 

仮に声明が出たとしても、「一路一=山本章一」を公式に認めるかどうか、担当編集者の関与にどこまで触れるか、作画者の鶴吉氏への対応をどうするか、紙版の扱いをどうするか。

どの論点をどう扱うかで、読者の反応は大きく変わるでしょう。

具体性に欠ける声明を出せば「また隠蔽」と叩かれ、踏み込みすぎれば法的リスクが生まれる。

小学館にとって、どの道も険しいのは間違いありません。

 

ただし、沈黙を続ければ続けるほど、怒りの矛先は「山本章一個人」から「小学館という組織全体」に広がっていく

マンガワンの他の連載作品へのボイコットに波及する兆候もすでに出ており、「他の作品も買うのをやめた」という報告がSNSで増え始めています。

小学館の無関係な作家たちにまで被害が及ぶ前に、何らかのアクションを取るべきではないでしょうか。

この問題の本質は「逃げ得を許すのか」にある

最後に、常人仮面の問題が突きつけている本質的な問いについて触れさせてください。

 

仮に「一路一=山本章一」が事実だとすれば、こういうことになります。

性加害で人の人生を壊した人間が、名前を変えるだけで漫画家として活動を続けていた。

出版社はそれを知りながら(あるいは知り得る立場にいながら)、作画者にも読者にも真相を伏せて連載させていた。

そして発覚した途端、電子版だけサイレントで消して火消しを図った。

 

この構図が意味しているのは、漫画業界にはペンネームを変えれば性犯罪者でも復帰できる「穴」があるということです。

犯罪歴のデータベースも業界ルールも存在しない。

出版社がその気になれば、別名義で何事もなかったかのように仕事を回せてしまう。

常人仮面の件は、この構造的な問題を白日の下にさらした事例だと言えます。

 

堕天作戦の被害女性はDIDとPTSDを発症し、今も後遺症と闘い続けています。

「先生という言葉が出るだけで恐怖が蘇る」と証言したあの女性が苦しんでいる間に、加害者は名前を変えて新作を描き、最終巻まで出していた。

そして出版社は何の説明もしない。

 

常人仮面のKindle停止は、ひとつの作品の話にとどまりません。

「性犯罪を犯した人間が、名前を変えるだけで社会的制裁を免れ、何食わぬ顔で活動を続けられる」。

このこと自体が、被害者に対する二重の侮辱ではないでしょうか。

 

山本氏側には控訴の可能性があり、小学館の公式見解もまだ出ていません。

鶴吉繪理氏の今後の活動がどうなるのかも不透明です。

事態は流動的ですが、この問題を「常人仮面が消えた」で終わらせてはいけないと強く感じています。

業界の構造そのものが変わらなければ、同じことは必ず繰り返されるから。

新たな動きがあり次第、この記事を更新していきます。

引き続き、注視していきましょう。

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